この度、歴史あるペーシング治療研究会の当番世話人を拝命し、2025年9月6日に東京にて本会を開催させて頂くこととなりました。
今回の研究会のテーマは「ワンチームで挑むペーシング治療~All for Device Care~」といたしました。このテーマには、昨今、ペーシング治療を取り巻く環境がますます複雑化している時代において、患者さん一人ひとりにとって最適な治療を実現するためにペーシング治療に関係する医師、看護師、臨床工学技士、リハビリスタッフなど多職種がチームとして連携して一体となることが必要不可欠であるとの想いを込めております。
ペーシング治療は、日々進化する医療技術の中でも、最も多くの恩恵を患者さんへ届ける重要な分野の一つです。しかしその反面、診療現場では医療従事者の役割分担が明確である一方、各職種がより深く相互理解を深め、協力することで、診療の質をさらに向上させる余地があると感じています。本研究会では多職種の皆さまが一堂に会し、ペーシング治療に関する最新の知見や課題を共有し、各職種のエキスパートたちが日々進歩を続けるペーシング診療において議論しあい、互いに学び合う機会となることを期待しております。
加えて、ペーシング治療を改めて基礎から学び直すことで、治療の標準化と質の向上を図ることも重要な課題です。患者さんに安心して治療を受けていただけるよう、我々が取り組むべき課題は尽きることがありません。本研究会を通じて、現場での課題に対する解決策や新たな視点を発見し、日々の診療に還元していただければ幸いです。
本研究会は、対面での開催による深い議論の場を提供することを基本としつつ、教育セミナーなどの一部のセッションはwebでの視聴も可能にすることで、より多くの方にご参加いただけるよう企画しております。残暑の時期とは思いますが、是非、多くの皆様のご参加と暑さに負けないアツい議論を期待しております。
何卒よろしくお願いいたします。
第58回ペーシング治療研究会 当番世話人
池田 礼史
(埼玉医科大学国際医療センター 心臓内科)
中村 啓二郎
(東邦大学医療センター大橋病院 循環器内科)
第58回ペーシング治療研究会 実行委員
金井 利沙、寺﨑 義貴、古賀 悠介
(埼玉医科大学国際医療センター)
峯川 幹夫(東邦大学医療センター大森病院)
田中 康二郎(東邦大学医療センター佐倉病院)